生活習慣病(1)
ひと昔前までは「成人病」と呼ばれていた「高脂血しょう」「糖尿病」「ガン」「脳卒中」は、今では「生活習慣病」という呼び方がすっかり定着している。
聖路加病院の日野原医師が「成人病の原因は生活習慣にある」と提唱したことからこの呼び方に変わっていった。
入院保険の補償内容の説明の中で「3大成人病」とか「4大生活習慣病」と目にしたことがある人も多いだろう。
多くの保険会社で現在の日本人の死亡原因のトップである「脳卒中」「ガン」「心筋梗塞」を補償の対象となる成人病と定義しているが、生活習慣病の数は実は多い。
痛風や肥満、高血圧や歯周病に至るまで。
およそ生活習慣が原因である病は生活習慣病に含まれるのである。
生活習慣病の中でも肥満や高脂血しょう、高血圧など内臓脂肪やコレステロールが原因のものは予防が可能であるといわれている。
つまり、生活習慣を正すことによってこれらの病気は回避できるということである。
脂肪やコレステロールが原因の病というものは、栄養の不足していた時代には存在すらなかった。
つまり、現代の食生活が病気の大きな原因となっているのである。
これに加えて、予防として大変重要と考えられているのが日常の運動である。
運動することによって、体内に脂肪やコレステロールがたまりにくい体になり、血流もよくなるというのだから運動しない手はない。
これは誰もがすでに理解しているところである。
しかし、現実には分かっていても難しいという人が多いのである。
フィットネスクラブの会員数が増えてきたことや、中年・熟年世代の入会が増えてきたことは生活習慣病を予防しようという人々の意思の表れであるといえる。
フィットネスクラブの側も最近では、予防医学を取り入れたプログラムを用意しているところが多い。
生活習慣病で命を落とすことほどもったいないことはない。
頂いた命を精一杯輝かせるために、毎日を楽しく過ごすために、国民総フィットネスが必要なのである。
- 次のページへ:加齢に伴う体の変化
- 前のページへ:ダイエットフィットネス
当サイトに掲載されている店舗情報、営業時間、などは、記事執筆時の情報です。最新情報はオフィシャルサイトにて確認していただければと思います。